「リフォーム」と「建て替え」どっちにする?
家づくりを検討される方の中には、
両親、あるいは祖父母から譲り受けたお家に住む方もおられると思います。
譲り受けたお家へ住む際に、
既存の住宅の一部を活かしつつ改修する「リフォーム」
あるいは
既存の住宅を全て解体して一から建築する「建て替え」
上記の2つで悩まれる方も多いのではないでしょうか?
「築年数が浅いから、構造は問題なさそうだけど、家事動線がいまいち…」
「幼少時代を過ごした思い出の家だから残したいものも多いけど、構造が心配」
「建て替えも良いけど、費用が安いリフォームも惹かれる」など
お客様ごとにさまざまな思いがあると思います。
そこで、今日はリフォームと建て替えの特長をご紹介します。
■家づくりのきっかけから考える
まず、「リフォーム」あるいは「建て替え」をしようと思った“きっかけ”は何でしょうか?
一般的にリフォーム・建て替えをする理由としては、
構造躯体と呼ばれる柱や土台の老朽化などの「物的な問題」
子どもの出産や独立などによる居住人数の変化などの「人的な問題」
上記の2つに分けられます。
もちろん、「子どもが生まれて、部屋が狭くなった」など、
両方の理由が関係してくることもあります。
さまざまな理由の中で、
「1番不満に感じていることは何か?」
「新しいお家でどのように過ごしたいか?」など
家族で話し合うことで、
今回のお家づくりで大切にしなければならないことが明確になります。
その中で、「必ず実現したいこと」を整理し、
優先順位を決めることで、
リフォーム、あるいは建て替えにするのかの判断もつきやすくなります。
■残したいものがある
家づくりの優先順位がハッキリしたら、
今の家で「残したいもの」があるか考えてみてください。
幼少時代を過ごした家であれば、
「兄弟で競い合い背比べをした柱」
「祖父母とよく遊んだ和室」など
思い出もたくさん詰まっていることと思います。
例えば、外観のイメージを残したいケースで比べてみます。
リフォームの場合は構造に問題がなければ、
骨組みはそのままなので、形などが大きく変わることはありません。
そのため、表面の再塗装などの補修後は、
「家が生き返った、元気になった」と言われることも多いです。
一方、建て替えの場合には、似た外観の家は建てられても、
「新しい家」という印象がどうしても勝ってしまうでしょう。
それは建て替えの場合には、基礎も含めて「壊してしまうところを見ているから」とも言えます。
思い出の家を壊してしまうのは、非常に感慨深いものがあります。
思い出のものやその雰囲気など、残しておきたいものがある場合は、
リフォームをおすすめします。
【リフォーム例】
↓
■間取りを変えたい
居住人数の変化によって、
部屋が余ったり、逆に足りなかったり、
間取りの変更を検討する方も多いと思います。
また、部屋はたくさんあるが、
キッチンやダイニング、リビングなどが各部屋として分かれているので、
「閉鎖的で、家事動線も良くない」ということもよくお聞きします。
リフォームの場合では既存の柱を動かしたり、無くしたりすることは、
構造上の観点から難しく、間取りの変更に制限があることが一般的です。
建て替えは一からの設計なので自由度も高く、
間取りだけではなく、敷地に対する建物の配置を変更することも可能です。
※建蔽率や法的に難しいこともあります。
■耐震など家の性能を上げたい
リフォームの場合には必ず、
「白蟻の被害を受けていないか?」
「耐震性に問題は無いのか?」など
建物の基礎や土台、柱の状態を確認します。
その上で、問題がある場合はどのように補修するかを検討し、
そのお家に適した耐震補強材や断熱材を選び、施工します。
そのため、
既存の構造の状態が良ければ、建て替えよりもリフォームの方が安く、
逆に構造の補修が大がかりになる場合には建て替えの方が安くなります。
ただし、建物の解体費、その破棄費用、基礎や柱までの全ての材料費がかかる「建て替え」は、
部分的な補修ができるリフォームよりも費用がかかることが一般的です。
また、建て替えの場合は必ず仮住まいや引っ越し費用がかかってきますが、
リフォームの場合には内容によっては住みながらのリフォームも可能なので、諸費用を抑えることができます。
いかがでしたでしょうか?
思い出を残しつつ、新しい住まい方ができる「リフォーム」
一から全てを新しく変えることができる「建て替え」
どちらが自分たちに最適な家づくりなのか、じっくり考えてみてくださいね。
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