リフォームローンと住宅ローンの違い
リフォーム・リノベーションを検討する際、工事が大がかりになればなるほど、まとまった資金が必要になりますよね。
自己資金だけでは、費用が足りない場合、ローンの利用を検討される方も多いのではないでしょうか?
従来は、
住宅の新築・購入等 = 住宅ローン
リフォーム = リフォームローン
上記のようにリフォームの場合はリフォームローンしか選べないことも多く、場合によっては、住宅ローンとリフォームローンの2つのローンを組むということもありました。
しかし、近年では、中古住宅のリノベーションなど、リフォームの需要が高まっていることを受け、リフォームの場合でも住宅ローンを利用できる金融機関が増えてきました。
そのため、現在では、一定の条件を満たせば、
リフォームの場合でも住宅ローンを利用することは可能です。
「リフォームローン」と「住宅ローン」は同じ家に関連するローンではありますが、審査基準や借入限度額など異なる部分も多いです。
お客様によっては、リフォームローンよりも住宅ローンの方が好条件な場合もあります。
「よく分からないままリフォームローンを組んでしまった」ということがないように、今回はリフォームローンと住宅ローンの違いについてご紹介します。
■ ローンを利用するメリット
そもそもローンの利用に対して、
「金利の発生による利息の支払い」
「毎月の返済」など
マイナスのイメージを持たれている方も多いと思います。
既に住宅ローンの支払いがある人にとっては、特に悩まれることと思います。
しかし、ローンを利用することで
「自己資金が貯まるまでリフォームを我慢する必要がない」
「税金の優遇を受けられる」など
メリットもあります。
リフォームやリノベーションをする際には金額に応じて、
ローンを利用する方が良いのか一度、検討することが大切です。
ちなみに…
税金の優遇として、よくメディアなどでも取り上げられている、
「住宅ローン減税(=住宅借入金等特別控除)」
これは住宅の新築や購入時に利用されることが多い制度ですが、リフォームローンでも一定の条件を満たせば、利用することが可能です。
ただし、リフォームの内容によっては、住宅ローン減税とは異なる、リフォーム減税(=特定増改築等住宅借入金等特別控除)という減税制度を利用した方がメリットが大きい場合もありますので、利用する制度には注意が必要です。
■ リフォームローンと住宅ローンの違い
リフォーム・リノベーションをする際に使えるローンは大きく2種類です。
「無担保のリフォームローン」
「有担保の住宅ローン」
それぞれ借入可能額、返済期間、金利などが変わります。
※リフォームローンには担保が不要な「無担保型」と担保が必要な「有担保型」とあります。
今回は一般的にリフォームローンとして多く利用されている無担保型をご紹介します。
※金融機関により異なります。
図からも分かるように、無担保のリフォームローンは借入可能金額が少なく、返済期間も短いことが特徴です。
また、担保が不要な分、金利が2~5%と高い商品が多く、住宅ローンと比べて借入金額が高いほど月々に返済しなくてはいけない額も大きくなります。
しかし、借入額が住宅ローンよりも少額のため、審査が比較的受けやすく、また審査にかかる時間も1週間程度で済みます。
また、担保が不要なため、抵当権の設定費用などが基本的にはかからないので、諸経費を抑えることができます。
一方、住宅ローンは、上記のリフォームローンと逆で、
借入可能金額は多く、また返済期間は長い商品が一般的です。
基本的に住宅ローンで1000万円以上の借入をする場合には担保が必要となり、
抵当権設定費用として20万円程度かかります。
担保がある分、諸費用がかかりますが、リフォームローンと同じ金額・期間で借入すると、金利の低い住宅ローンの方が毎月の返済額は安くなります。
※下記の表は借入500万円15年返済の場合
(金利:無担保リフォームローン3.5%、有担保住宅ローン1.5%)
ただし、住宅ローンの審査は厳しく、
「家賃や携帯代などの延滞がないか」
「マイカーローンなど現状借入しているものはないか」など
審査が通らない場合もあります。
■ 団体信用生命保険が必要になるケースもある
多くの住宅ローンの商品では「団体信用生命保険」に加入しなくてはいけません。
一方、リフォームローンでは同保険に加入する商品、加入しなくても良い(もしくは加入できない)商品があります。
もし、団体信用生命保険への加入が必須の住宅ローン、あるいはリフォームローンを利用しようとした際には借入時の健康状態や年齢などにより保険加入できず、借入ができない場合があります。
そのときには、希望するローンの種類を選べないこともありますので、詳しく知りたい方は弊社までお問合せください。
※団体信用生命保険とは、
住宅ローンの返済期間中に、借入名義人が高度障害状態や死亡してしまい、返済が不可能となったときに、残りの返済額を保険金により弁済する生命保険です。
■ 既に住宅ローンの借入がある場合
既に住宅ローンの借入があっても、リフォームローンを利用することは基本的に可能です。
しかし、現時点での収入だけでなく、返済中の住宅ローンやマイカーローンの状況も加味されるため、審査内容が厳しくなったり、融資限度額が低くなったりします。
また、既に借入している住宅ローンにリフォームの金額を上乗せして、借り換え、1つのローンにしてしまうこともできます。
ただし、金融機関によって変わる場合もありますので、まずは金融機関にご相談されることをお勧めします。
住宅ローンとリフォームローンの大まかな違いなどをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
リフォームにはリフォームローンしか使えないと思われている方も多いですが、一定の基準をクリアすれば金利の低い住宅ローンを利用することも可能です。
ローンを利用する際には、リフォームにかかる金額や既存のローンがないかどうかなどを加味しながら、検討してみてください。
金融機関によっても借入限度額や期間、審査内容なども異なりますので、詳しく知りたい方はお気軽にご相談ください。
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