旧山陽道の宿場町「矢掛」-その1みんな訪ねてきて~の悲鳴
このゴールデンウィークに、江戸時代・旧山陽道の宿場町「矢掛」を訪ねました。その本陣<石井家>は、国指定重要文化財です。説明スタッフのユニークなトーク--NHKの大河ドラマで話題となった篤姫が宿泊した札が出てきた話や、長崎奉行のケチな役人の話--のおかげで、我々見学者は、まるで旧知の間柄のように打ち解けあい、ワイワイガヤガヤと、当時を偲ぶことが出来ました。
この本陣は、4億円という巨費をかけて解体修復されたそうです。石井家はもともと酒造業を営んでいただけあって、たいそう見応えのある建物でした。大名やかの篤姫も利用した上段の間、嵐山を借景として取入れた中庭、湯殿や雪隠(トイレ)、書院造りの武家屋敷の雰囲気の中に、数寄屋風の意匠も取入れ、当時の風情を色濃く残していました。酒造場の方は、柱や梁も太く、屋根裏の木組みも立派で、座敷とは異なり民家の雰囲気がありました。
帰りがけ、説明スタッフの申すには、年間維持費が400万円程かかり、入場料400円で、1万人のお客さんが入らねばとこぼしていました。「何とかペイできるよう、知り合いに訪ねるよう宣伝して」と請われましたので、このブログを読まれた方、ぜひ矢掛へ !!
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